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ひつじとアイマスSSのかんそう その5

テンション上がりすぎてふつうのほのぼのしたお話が書けないひつじです。
気分的に倭刀術とか使えそう。羊伏絶刀勢!
問題はひづめでどうやって刀を握るかですね……次回への宿題。

ということで、草食動物らしからぬ猛る思いを感想にぶちまけることにしました。
犠牲になったのは果たしてどなたのどの作品なのか!
心当たりのある皆さんはドキドキしつつ読み進めるといいんじゃないかな!


はい、あっという間に解答編。
今回犠牲になったのは「かなしくなんてない」/「にわ」でした。
それではあらぶる感想本文をどうぞ!



『かなしくなんかないを読んで ――さよなら、わたしの理想像(アイドル)』

 物語としてアイドルマスターを見たときひつじが面白いなーって思うのは、キャラの皆さんがアイドルを目指すことになった動機が様々で、かつキャラの個性に直結しているというところだったりします。そのためキャラによってアイドルに対する姿勢や考え方もそれぞれ違いますし、その上でお互いを認め合って一緒にがんばっているからこそ「団結」って言葉が似合うんじゃないかなー、なんてことを自分でアイマスSS書く際にも考えるようにしています。考えてるだけですよ。なんですか、いつ誰が作品に活かしてますなんて言いました!?

 でもってキャラの成長物語としてアイマスを見る時、ひつじ目線で目立つのはやっぱり雪歩に真、そして伊織ということになってきます。千早も歌手としての成長を望んでいますが、あくまで現在の自分の延長線上に完成形を置いており、ドラスティックに変化したいというようなことではないんじゃないかなー。他のキャラにしたって、物語の途中できっかけがあって変わろうとすることは確かにあります。でもストーリーのスタート地点で既に自らのあり方に疑問、あるいは不満を抱き、それを能動的に変えていこうとしているという意味では、やっぱり先に挙げた三人が際立ってるんじゃないかなって思います。

 この作品では、そんな伊織が理想の自分を諦める姿が描かれています。書いた人の性格の悪さが伺えますね。多分キャラにダブルヘッドホンとかさせてるに違いありません。これ以上話すとひつじもヘッドホン地獄に連れて行かれて酷い目に遭わされかねないので割愛しますが、もがけば現状の打破も可能であるかもしれないシチュエーションながら、諦める理由をひとつひとつ探してはその度にやさぐれる伊織の退廃的な一人称によって、ああもうこの伊織はダメなんだなあという説得力が作品に生まれています。ワザマエ!
 しかもそうなった責任を伊織が全て自分の内に求めていることで、はいはいどうせ私が悪いんですよだからもうほっといてくださいあー寝たら二度と目が覚めなければいいのに系のリアリティ溢れるダメ人間アトモスフィアが容赦なく読者に襲い掛かります。痛くなんかないんだからお薬飲まない。病院にも行きたくない。そんな頭を抱えたくなるような台詞を伊織が言っているというだけで、もう胸に迫るものがありますよね。なにせ医者に連れて行こうとする誰かにそう主張するのならまだしも、自分に対してそう言い聞かせているんですから。


 そして、やよいを助けようと思ってしたこととはいえ、自分自身を折ってしまった私にはもう、そこから抜け出すことができる『私』が存在していなかった。


 なーんて、嘘っぱちなわけです。「もうがんばりたくないです」をかっこよく言ってるだけですよ、これ。地獄のミサワか。
「あーやよいを助けてなかったらわかんなかったけどなー、やよい助けちゃったからなー。
 私が自分を曲げてなかったらホントわかんなかったよなー?
 新堂? 新堂ー? 新堂暇出されたー?」
 はい、今読んでるあなたの脳内に目が真ん中によった伊織の絵が浮かびましたね。話の本筋とは関係ないので速やかに忘れ去ってください。で、えーと、そうなったらこれなんかも嘘ってことになるんでしょうか。


 かなしくなんてない。
 かなしくなんてない。
 かなしくなんて、ない。



 いいえ、「本当に」かなしくなんてない。
 さっきこれも嘘なのかなーと言ったな、あれは嘘だ。どういうことかって? つまり客観的に見れば、実はかなしいことなんて何もないんじゃないかな、ってひつじ思うんですよね。
 伊織が思い描いていた「完璧な水瀬伊織」は、果たして本当に「完璧」だったのでしょうか。ひつじはちょっと疑問符をつけたいところです。だってですよ、そのイメージを生み出したのは所詮「完璧じゃない水瀬伊織」なんですから。それって料理の腕が残念なメシマズさんの考えた、理論上は最高に美味しいレシピみたいなものに過ぎなかったりしても不思議はありません。そもそも伊織一人でアイドルとしての全ての業務をこなせるわけではない以上、「水瀬財閥の」という肩書きが「アイドルの」に置き換わるだけで、どこまで行っても「ただの」水瀬伊織が認められるわけじゃなかったりするんですよね、彼女が最初に目標としている理想の姿って。
 だから例えるならばそれはきっと、頭上に浮かぶ満月に気付かないまま、湖面の月に手を伸ばしているようなもの。だとすれば、一見手が届きそうでありながら触れれば溶け消える虚像の望月を諦めたとして、ちゃんと触れることが出来る伊織の月は――本当の理想の自分(アイドル)は、間違いなく空で輝いているのです。
 ほら、ね? かなしくなんてない。伊織は何も失ってなどいないのですから。

 そしてこの作品は、それ故に悲しいのだとひつじは思います。元々手に入るはずもなかったものを失った喪失感に打ちひしがれ、中身のない悲しみを抱え、それでもかなしくなんてないと自らを偽る伊織。私はこうあるべきというプライドで自縄自縛になり、誰も恨めず、何も憎めず、ゆっくりと擦り切れていく。もしかすると頭を下げることを覚えた娘の成長に喜んだ父親が、良かれと思って全てを彼女の預かり知らぬところで解決したという可能性だってある。だとしても身動きが取れなくなった彼女にとっては、その計らいさえ自らを閉じ込める透明な壁に感じられてしまうこの皮肉。ワガママなようでいて、本当に追い詰められると全て一人で抱え込もうとしてしまう伊織だからこその悲劇が、この物語にはギュッと凝縮されているとひつじは思うのです。壊れてしまっているのはやよいだけじゃない、とっくの昔に伊織も、もう。
 だからやっぱり、かなしくなんて、ない――今更な話なのだから。



ホント伊織さんのダメ人間思考回路の圧倒的なめんどくささがすごいすごくて、これ書いた人大丈夫なんだろうか病院紹介した方がいいのかななんて心配になるほどでした。
ほ、褒めてますよ! ホントです! ひつじにはとてもかけない!
こんなの書いてたら確実に日常生活に支障をきたしますからね!
というわけで今回取り上げられずほっとした皆さんも要注意、ひつじまだまだあらぶってます。
次のあらぶる感想に取り上げられるのは、あなたの作品かもしれない……!
というところで、今日はここまでです。

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