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ひつじとアイマスSSのかんそう その3

晴れると暑い、雨だと寒い。
なんだこの四月……ひつじです。
まるで中段下段の二択を迫られる中、必死でガードしてるような気持ち。
ちなみにことごとく読みを外してピヨってます。たいちょうふりょーう。

そんな感じでもっさりしていたら、私の作品の感想書いていいよーという声が。
ここは一発ふわっとした感想を書いて、イヤ気象に負けないひつじをアピールです。
目指せ、洗濯機でも洗えるウール。

今回ご紹介するのはこちら、「青春の味は」/「主」
はたして雨の湿気でもさもさになっているひつじの感想文やいかに。



『青春の味は を読んで ――それはきっと、遠くにありて思うもの』

 失って初めて気付いたんだ! 大切なものだったんだって!
 常套句です。都内を歩いてればコンビニに遭遇するくらい良く見かける展開ですね。逆から言えばいくら使い古しても通用する必勝パターンとも言えるわけで、王道が王道たりうるにはそれなりの理由があるんじゃないかなー、とひつじは考えます。そうなった時、失って初めて気付く展開の説得力の謎に首を捻ってみると、多分それを頑張って「手に入れた」わけじゃないからというのがひとつの理由として見えてくるのです。

 物心ついたころから当たり前になっていることって、あくまで当の本人からすれば努力して手に入れたものや望んだものじゃなかったりします。仮にそれが、生きていくのに不可欠なものだとしてもです。蛇口を捻れば水が出るのは当たり前、スイッチをつければいつでも部屋の明かりがともる。でもこれ、そうじゃなくなったら大変ですよね。大変だって言ってました。どうぶつフレンズのねこさんが、料金滞納でいろいろ止められた時にそう供述していたので間違いありません。

 だからこの場合の「失って初めて気付いた」というのは難しいところで、「失うことで気付けてよかった」と「失う前に気付ければよかった」のどちらの意味も込められてると言えなくもないのです。そして失う前に気付くためには、自主的に水道と電気縛りプレイでもするしかないので、なかなかままなりません。それにしたって、いざとなれば縛りプレイを自分の判断で終わらせればいつでも元通りなわけですから、本質的な意味で失った実感を得られるものかと聞かれれば疑問符がついてしまいますからね。

 そうなると、手に入れている実感のない人と、失ってしまった実感のある人とで同じ話題について話しても、会話は噛み合わずちぐはぐになっちゃうのが自然です。この作品のステキなところは、そのちぐはぐさのリアリティ、青春について語る二人の距離感につきます。いつの間にか青春の中にいる真からすればその味はレモンみたいなものですし、プロデューサーからすればそれはむっちゃくちゃ濃いとんこつラーメンの味。そしてプロデューサーがいくらそれを説明しても、実感は真まで届かない。だからプロデューサーはこう告げるのです。分からないままでいい、せめてこれだけは伝わってくれ、と言うように。


「ああ、真。ひとつだけな」
「はい?なんですか」
 プロデューサーは寂しさを含んだ声で呟いた。
「食べ逃すなよ。青春を」



 ひつじは思うのです。プロデューサーも真も、実は食べ逃してなんかいないんじゃないかって。だってある人の青春は、その本人にしか味わえないものなんですから、どんな後悔があったとしても、そういう意味では何かが損なわれているとは言えないんじゃないかなあ、っていう。それでも彼らが「食べ逃してしまった」と感じてしまうのはどうしてか考えた時、見えてくるのはこの物語のリフレイン。

 青春の真っ只中にいる誰かが、青春の日々が過ぎ去った誰かに、その味を聞くシーン。

 きっと「食べ逃してしまった」彼らは、正に今青春を味わっている目の前の誰かが眩しくて、ともすれば羨ましくて、もしかしたら自分は味わい尽くしてなかったんじゃないか、なんて益体もないことを考えている。今となっては、とんこつラーメンを毎日食べていたら飽きてしまうだろうことを自覚しているのですからなおさらです。
 でも、先にお話したとおり、自分が何を手に入れていたのか、どれだけ恵まれていたのかということは俯瞰してみないと分からないのです。そして遠くから眺めてみようと一度離れたが最後、二度とそこには戻れない。だからきっと、それを失った後の少しの後悔と寂しさまで含めて青春なんじゃないかなって、ひつじは思うんですよね。

 そうして本当の青春の味を知った真は、いつかのプロデューサーと同じように答えます。青春の味は、すっごく濃いとんこつラーメンの味だよ、と。それは紛れもなく青春の、そしてその喪失の実感で、あの瞬間にようやく真は本当の意味で、ラーメン店青春亭さんの人気メニューであるとんこつラーメンを完食したんじゃないかなあ、みたいにひつじは思えてきちゃうのです。



といった感じでした。
……とんこつラーメンが食べたくなってきますね。
それと「青春」が「春香」に見えたが最後、なんか微妙に面白い文章になるので気をつけてください。
ひつじは自爆しました。春香の味はすっごく濃いとんこつラーメンの味。いかんでしょ……。
あ、感想とはちょっと違うのでこっちで言っちゃいますけど、2000文字足らずであれだけ綺麗に過不足なくまとめたというところもひつじとしてはキャーすごい、って思います。
最新作のキャプションではスランプ気味とありましたが、作者の主さんにはぜひぜひ負担にならない範囲で創作活動を頑張ってほしいなー、とひつじは応援しています。がんば!

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